So-net無料ブログ作成

宮ヶ瀬の古地図 [その他]

先日行った,宮ヶ瀬の周辺の地図を眺めていたら,「早戸川国際マス釣り場」という名前が目に留まった。ここ,昔行った記憶がある。地図を見る限り,マス釣り場に行くには,どうやっても宮ヶ瀬を通らなければならない。しかし,宮ヶ瀬に行った記憶はない。でも,マス釣り場には絶対に行っている。川を網で区切って釣り堀みたいにしてあって,そこでマスを釣ったのだ。川原にある食堂で食事をしたこともはっきり覚えている。これは一体どういうことなのだろう...。頭の中がクエッション・マークだらけになってきた。

そこでふと気が付いた。その当時,まだ宮ヶ瀬ダムはなかったのでは? Wikipediaによれば,宮ヶ瀬ダムの完成は2000年12月とのこと。確かにそれより前だった気がする。

何とか確かめる術はないかと考えていたら,車の中に古い道路地図があることを思い出した。早速取りに行って確かめてみると...やはり,宮ヶ瀬湖がない! 下がその昔の地図である。

以前にマス釣場を訪れたときは,間違いなくこの地図を頼りに車を走らせたのである。昔訪れた地が湖底に沈んでしまった,という経験は初めてのことだ。こんなにも広範囲に地図を書き換えてしまうほどの工事だったのか。全く軽く考えすぎていた。我々人間は,なんと大それた事をしでかしてしまったのか,という気分になる。当時,宮ヶ瀬周辺を通った時の周りの風景については,特にはっきりした記憶はない。しかし中津渓谷は美しいところだったと聞く。そういったものが人工の湖に飲み込まれて消えてしまったことを惜しむ気持ちや,新しく作られた景観をこうして楽しんでいることに対する,後ろめたさのようなものなど,複雑な感情が湧き上がってくる。たかだか,一度通ったことがあるという程度でこうなのだから,生まれた土地や住んでいた家が水没してしまった人の気持ちとは,一体どれほどのものか。とても想像できるものではない。

勿論,宮ヶ瀬ダムが,神奈川県にとっていくつもの重要な役割を担っていることは理解しているので,このダムの建設の是非について論じるつもりはない。ただ,ダム建設というのは,ちょっとニュースで見たり聞いたりしたくらいでは,とても実感できないほどの大きな影響を,自然なり,人の心や生活に与えるものなのである。これから建設される予定のダムもあると思うが,費用や利権,政治家や官僚の面子なんてちっぽけで下らないものに左右されるのでなく,代償として失われるものと,享受できるメリットのバランスを真剣に検討した上で,実行するかどうかの慎重に判断を下して欲しいものだ。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0