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「IS」 [マンガ/ゲーム]

IS(2) (講談社コミックスKiss (521巻))
六花チヨ作「IS」(全17巻)。このリンクは,ドラマの「春」編が始まる,第2巻。

昨年,「モリのアサガオ」から始まり,「最上の命医」,「鈴木先生」と,次々に異色作というかチャレンジングなテーマのコミックを原作とするドラマを放送している,テレビ東京の月曜10時の時間帯だが,今クールは「IS」。番組CMを何回か目にすることがあったので,試しに一度観てみようと録画しておいた。ちょうど,BSフジの「北の国から」の裏に当たる。主演は,福田沙紀さんと剛力彩芽さん。剛力さんって,先日「ひみつの嵐ちゃん」で初めて観て,珍しい名前だな~ってことで,印象に残っていた。因みに本名とのこと。

「IS」というのは,"intersexual"の略で,日本語では「半陰陽」と呼ばれる,医学的に性別の判別が難しい人のこと。性同一性障害と混同する人が多いようだが,それとは全く異なる。原因には,染色体異常のほか,ホルモン異常によるものもあるそうだ。ドラマでは,2000人に1人とか,4500人に1人生まれると紹介されている。これは,それほど低い確率ではないように思える。これまで身の回りにいたとしてもおかしくはない。デリケートな問題なので,隠されることも多く,実態の把握は難しいらしい。ということは,現実にはもっと多い可能性もあるということか。

ドラマの方はまだイントロダクションで,出生時の両親の苦悩などが描かれている。福田沙紀さんってとても綺麗な子だけど,男の子の格好をさせると,結構それっぽく見えますな。ストーリー的にはまだこれからという感じだけど,テーマ的にも興味があるので,これからが楽しみというところ。

しかし,ここでまた悪い癖が。「IS」はやはり,六花チヨ作のコミックが原作。うっかり読み始めたらはまってしまって,結局全巻読破してしまった。完結してたからよかったものの,そうでなかったらまたフラストレーションが溜まるところだった。第1巻は,恐らく連載が始まる前の単発もので,ドラマの原作に当たるのは第2巻から。ドラマでは,設定やストーリーがところどころ変えられている。この辺は,第2回以降を観る時のポイントになりそうだ。勿論,変えたっていいのだが,どうせなら原作よりよくなるように変えて欲しいもの。でも,あまり今までそういうケースには当たったことはない。逆に,がらっと変えてくれれば,それぞれ別物として楽しめるのだろうけど。

ドラマの方はまだ始まったばかりなので何ともいえないが,コミックの分量を考えても,とても全てはカバーできないはず。なので,ドラマで興味を持った人は,是非原作を読んで欲しいと思った。いろいろなことを考えさせてくれる,深い作品である。

日本人というのは,人と違うこと,目立つことを強く嫌う国民性を持っていて,標準を外れた人に対して,迫害や差別,いじめなどを繰り返してきている。震災の復興などというと,綺麗事ばかり並べ立てるくせに,その同じ人たちが,今でもごく日常的に差別やいじめを行っているのだ。社会に害をなすものを排除するのが,社会性を備えた動物の本能だとしても,直接害をなさないものを差別する思考は,一体いつ生まれるのだろう。そういうのって,やっぱり親の日頃の言動から,子供が勝手に学んでいくものなんではないだろうか。幼い頃に構築された思考は,意識の深い部分に根付き,そう簡単には変えることができない。大人になって,人前では綺麗事を言えるようになっても,裏の本音の部分を見て子供は育ってしまう。この負の連鎖は,一体どこで断ち切れば良いのか。

差別される痛みは,差別されてみないとなかなか分からない。せめて,こういう作品を観て読んで,登場人物に共感することで痛みを疑似体験してみるべきではないだろうか。


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